1997年から定期的に南米コロンビア・アマゾン地域に赴き、先住民ユクナ人とタニムカ人の口承文学 (神話、呪文、口語、会話など) の書き起こし、翻訳、研究に従事。これら2言語は消滅危機言語としてユネスコに認定されている (ユクナ語:危険 (Definitely Endangered)、
タニムカ語:重大な危険 (Severely Endangered))。またこれら2言語は似ておらず、アラワカン (Arawakan) とトゥカノワン (Tucanoan) 語族に属しているが、異族間結婚により多くのユクナ人とタニムカ人が両方の言語を話すことができる。言語の違いにかかわらず、ダンス、儀式慣例、世界観、神話の引用など彼らの文化は非常に似ている、または共通している。
このサイトを設立した目的は、私自身が先住民ユクナ人とタニムカ人と共同で作り上げた資料や記録 (コーパス話法、会話、チャントなど) を一般公開することで、彼らの言語や文化を紹介、解説、理解してもらうためである。
2001年にパリ、ソルボンヌ大学で人類学の博士号を取得。それ以降フランス国立科学研究センター (CNRS) の「伝統的口語のある言語と文明研究所 (LACITO = Langues et civilisations à tradition orale) 」に所属。
先住民ユクナ人の民俗学と民族言語学に関する本や記事を多数出版。2007年から特にユクナ人の神話を研究し、シャーマニズムや呪文にも関心を持って取り組んでいる。その一方で2002年からタニムカ人の文化と言語の研究も行っている。
マリオ・マタピ(Mario Matapi)の家(マロカ)
カマリタグア、ラ・ペドレラ
(La Pedrera, Camaritagua)2003/07